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子猫を飼う前夜に思うこと(独り言)


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「子猫を飼う前夜の心境」をメモ帳に赤裸々に綴っていたので、せっかくなので公開することにしました。笑

これからペットを飼おうと思ってる人に何か伝わることがあればいいなと思います。

 

子猫を飼う前夜に思うこと

生き物を飼う難しさは、知っているつもりだ。

私は10代の頃にフェレットを飼っていて、それを思い知った。

白くてふわふわで、とても可愛くて、大好きなペットだった。

本当に可愛かった。

 

しかし、4年くらいの月日が経ち、お別れの時がきてしまった。

ゲージのハンモックの中で冷たくなっていたんだ。

もっと遊んであげることも、長生きさせてあげられることもできただろう。

その時自分は18歳だったが、本当に後悔をしたのを今でも覚えている。

一緒に寝たり、ベランダを駆け回ったり。

ある時は、目を離したスキに突如いなくなってしまって必死に探し、しばらく経って奇跡的に外で見つけられたこと。

これは本当に奇跡としか言いようがなかった。心から神様に感謝をした。

 

それから10年近くが経ち、仕事柄家にいることが多い自分としては、側にいてくれるペットという存在を求めていた。

特に、子猫を飼いたいという気持ちが強く、よくペットショップへ足を運んだ。

どの子もとても可愛く、いますぐ家に連れて帰ってあげたい衝動に駆られた。

しかし、ペット・生き物を飼うということの覚悟や難しさは骨身に沁みている。

 

お金も生涯で100万円単位でかかるだろう。

家を簡単に空けられなくなるし、何よりいつか悲しいお別れがくる。

『それでもいいから、どうしても飼いたい!』と思うような子には出会えずにいた。

 

3月になって引っ越しの時期が近づき、奇しくもペットOKの部屋に決まった。

メインの条件は「ペットOK」ではなかったのだが、頭の片隅で無意識にそういう物件を探していたのかもしれない。

引っ越しの準備の合間で、またペットショップに立ち寄った。

そのペットショップはもう訪れた回数が分からなくなるくらい通っていた。笑

 

そして、その日は運命の日となった。

真っしろい毛に覆われた小さな体。青くまん丸な瞳、ピンクの鼻先。

抱っこをしてもおとなしく、なかなか顔を見てくれないが、目が合うとじっと見てくれる。

直感で「この子を飼うんだろうな」と思ったのを覚えている。

 

その日に仮契約をしないと、明日から他店舗に移ってしまうという話だった。

私は内金10%をその日、支払うことに決めた。

これはもうキャンセルしたら帰ってこないお金だ。

そして期日までの1週間、本当に今の自分があの子を飼っていいのか、悩み抜き、それでも決められず、期日の最後の日にペットショップに訪れた。

 

再度、会って抱っこをした時に、飼うことを決意した。

この子を諦めたら、ずっと引きずると思った。

他の飼い主さんに飼われていくことを想像すると、胸が苦しくなった。

「これだけ可愛い子はなかなかいない。絶対に、すぐ決まってしまうだろう。」

既に親バカになった気分だった。

  

本契約を済ませ、次の日の17時にペットショップへ引き取りにいくこととなり、前夜はやはり色々な思いにふけった。

独身最後の日のような、そんな、ペットのいない最後の日を噛み締めた。

名前はうっすら候補が上がっていたが、一緒に時間を過ごしながら、ゆっくり考えようと思った。

 

これから、どんな日々になるだろう。