バーテンダーとホストとスカウトを全部やってみて分かったこと
ホストもBarも実態はほとんど変わらない。
僕はホストもBarもスカウトもやったことあるんだけど、やってることってほとんど変わらない。
あえていうなら、ホストは座った状態の接客がほとんどで(待機は立ちっぱが多い)、Barはカウンターで立って対面することが多く、スカウトや客引きはそもそも外で行うことがほとんどで当然立ちっぱなし。夏と冬は過酷。
共通項は、いかに相手に自分の求めることに「YES」を言ってもらえるか。これを言い出すと営業職全般が同じだけど。つまり、お店でお金を使ってもらえれば、契約をしてもらえればよいのだ。
それでも世間的イメージは圧倒的にホストが悪い。
実際派手な髪、チャラついた言動は確かに世間のイメージが良くなくて当然。
でも最近は「ネオホス」という形態が流行ってるんです。モデルや芸能人とホストの、見た目的な境目がなくなってきている。とんがりブーツや太いスジ盛りは時代遅れの象徴にもなっています。
それでもまだまだホストには、「強引な接客」「女の敵」などの悪いイメージが付きまといます。 ただその辺はどんな職業でも、「人による」としか言えない。
一方でキャバ嬢は子供のなりたいランキング上位に入ったりしています。世間的な露出が多く、まだ比較的寛容な部分があるのでしょう。
今後の水商売の行き先について。
実際のところ、水商売をやっていくのはそれなりに大変。前述のイメージに加え、昼夜逆転やプレッシャーや人間関係も色々あることでしょう。
それでも、自分自身が商品として高い意識でいれること、出会いがあること、一攫千金があることなどを考えると、今後ますます人気の職業であり続けることは間違いない。
バンドマンが戦略的にV系をやるように、Barも戦略的にオプションとして"イケメン"を付随させたり、コンセプトをつけてお金を取るところが増えている。
そして連絡先を積極的に交換し、営業をかける。こうなってくるともうホストやキャバ嬢と何の差もありません。むしろ取れる代金や給料が低い分、Barのほうが割を食ってるとさえ言える。
もっとカジュアルな形となって、メディアの露出も増えて、世間のイメージも含め良い方向に変わってゆくとは思います。
揶揄されるイメージよりも、実態で取るべき。
これはどんな職業でも言えると思うが、言葉の響きよりも実態がどうなのかのほうが圧倒的に重要というのは言うまでもない。
とはいっても、お堅い家柄であったり、アナウンサーやスポーツ選手や弁護士などの商売をするのであれば、確かにキャバ嬢やホストというのはすべきでない職業なのかもしれませんが・・・。
僕自身は、今までで一番面白かったというか、向いていると思ったのはホストでした。
スカウトは外で立ちっぱなしで寒かったり暑かったり、腰もいわすし、声を掛けてあしらわれ続けることも辛くて、すぐ辞めてしまいました。
Barは人間関係が良好なら、その空間がとても楽しくて良いのですが、立ちっぱなしが思っていたよりもきつかった。洗い場が低いので腰をすぐいわしました。もともと姿勢が悪いから、立ち仕事はあまり向いてないんだなぁと思ったり。更に薄給が追い打ち。
ホストはなんというか、一番起業家思考で居られた。相手に向き合うことに集中すればよかったので、どうやって自分を気に入ってもらえるか、魅力的に感じてもらえるか、そういうことを常日頃から考えるようになれた。
ただ人見知りで臆病なだけだと思っていた自分に色んな面を感じられるようになった。座り仕事だし、やればやっただけ稼げるというのも面白かったな。出会いも多いし、見た目も磨けるし単純に毎日が楽しかった。
居酒屋やキャッチ、派遣、運送など、多様な仕事を経験した中でも一番です。たいしてお金にならないものも含めれば、モデル、芸能関係もやりました。ちなみに今は、セールス・心理学などに加えて、経営・ネットビジネス・投資のスキルを勉強中です。
まとめる。
どんな仕事でもそうですが、しっかり腰を据えてやらないと稼げることはないので、なるべく楽しみながら長く続けられる自分(環境)作りが一番大事だと思います。
そして今、ジブンが何に一番情熱を傾けられるのかという問いで仕事を選ぶのが良いんだなぁ、ということを改めて思った次第です。
参考
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