Welqのパクリ炎上の1件で多くのキュレーションサイトやブロガーは肝を冷やしている
Welqが今、窮地に立たされている。
これは多くのブロガーやはてな民など、情報収集に勤しんでおられる皆様においてはすでに周知の事実だと思いますが、
問われているのは、「メディア」や「記事」というものの在り方そのものですよね。
ネットがテレビよりも影響力を持ち出したと言われる今、この部分についてはネットに関わる多くの人が、今一度よく考えてみるべき事柄なのだと思います。
・Welqについての参考記事
DeNAがやってるウェルク(Welq)っていうのが企業としてやってはいけない一線を完全に越えてる件(第1回) | More Access! More Fun!
Welq(ウェルク)で炎上しているDeNAがこんな事業をしないといけない訳。決算書で見るDeNAのジレンマ。 - TOKO PROJECT
Welqが問題視されている点
Welqが問題視されているのは、他サイトからたらい回ししただけのいわばパクリ記事が多数存在したり、
素人同然のライターを外注で雇って質の低い記事を採用し、キーワード選定のみで検索上位に押し上げている点だろう。
本来、Googleという国内で屈指の影響力を持つ企業の検索エンジンにおいて、
上位表示される記事というのは、「ユーザーの疑問を解決するもの・役に立つもの」であるべきなのだが、それを妨害している、とも言えるわけである。
なぜWelqだけが矢面に立たされたのか?
とはいえ、なぜ星の数ほどあるキュレーションサイトの中から、Welqだけが現在ここまで炎上しているのだろうか?
これは、人の命を扱う「医療関係」が関わっているというのがやはり大きい。
PVや収益稼ぎのためにデマ情報やパクリコンテンツ(それに準ずるもの)を流し続けるサイト、ただ引用して一言付け加えただけのまとめサイトなどは星の数ほど存在するが、
誤った情報が直接的に人の命の危機に関わってくるというのは、さすがに看過できないというわけだ。
今後のネット全体の方向性
正直同じようなやり口で稼いでるキュレーションサイトはたくさんあるし、実際現状はそれで儲かるのだから、Welqだけをとやかくは言えないはずだ。
実際、多くの類似サイトは「次は俺の番かも・・・」と冷や冷やものだろう。
Google側としても、Welqが社会的により大規模なバッシングを受けて提訴されたり、連日のようにニュースに取り上げられるようになれば、
さすがにそのようなサイトを検索上位に表示させている「Google自体へのバッシング」へ発展する可能性だって考え始めるはずだ。
よって、この1件をキッカケに、主にキュレーションやまとめサイトなどを対象にした、大規模な検索順位変動(アップデート)が起こる可能性だって低くはないし、
そうなることで、これまで独自性のある、質の高いオリジナルコンテンツを書き続けている人が、より陽の目を見やすくなるのは、長い目で見てまず間違いない。
なので、個人ブロガーという目線からしても、今からでも圧倒的なオリジナリティー・クオリティを意識した方向へ舵取りを始めるべきだと強く思うわけであって、
これをないがしろにしてまとめサイトやトレンドブログの執筆ばかりで目先の銭を追い求めすぎると、そのうち天井がきて勝手に自滅してしまうはずだ。
終わりに
それにしても、SEOを極め尽くしているはずのWelqが、「Welq」という検索ワード自体を全然攻略できず、
炎上やパクリという言葉がサジェストキーワードに陳列して表示されてしまうのは、なんとも皮肉な話だ・・・。