本日、両親が熟年離婚しました。
結婚25年くらいの熟年夫婦。60代と50代。
穏やかですが、お互いしっかりと自分の芯をもった夫婦です。
もともと父は東京と大阪を行ったりきたりで、母も大阪で仕事をしていました。
そして2人兄弟である僕らが成人する頃には、地元で仕事をしている母以外は東京へと移動することとなりました。
僕ら兄弟には、上京して夢を叶えたいという思いがありました。とはいえ、母を大阪に1人にするというのはやはり心苦しいものです。
父と母もますます会う機会はなくなり疎遠となっていたことでしょう。
そこで本当の2人の仲の良さというものも試されるのでしょうが、やはり"子供ありき"だったということは否めません。
子供が親元を離れることが、熟年離婚となる最も大きな決め手だと思います。
そもそも、「離婚するかもしれない」という話は2〜3年前から聞いていましたし、もうそういうものだと思って過ごしていました。
そんなある日、実に数年ぶりの家族全員の食事会の日程がラインで送られてきました。
何年ぶりかすら記憶から薄れてますが、家族全員がまとめて顔を合わすというのは5〜10年ぶりでしょう。
そしてその場で離婚届の保証人欄に記入することになりました。
(離婚には保証人が必要だということを初めて知りました。)
昔話などをして緩やかな時間の中で、いきなり現実を突きつけられる瞬間です。
もちろん複雑な思いはありますが、2人の決めた結果なら僕ら子供としては尊重するしかないし、僕ら子供としては会いたい時に2人には会えるので実際生活は大きく変わらないです。
ただ、正式な形として「離婚」という事実と、家族4人で会うのは生涯もしかしたら二度とないだろうという推測が、僕の胸には重く響きました。
可能性が0.00000001%くらいだとしても、また2人が結ばれることがあればいいなという淡い想いを抱きながら、別れ際、車に乗っている父母の背中を見送りました。
僕ら子供ができることは両親に会い続けること、そして子供を見せてあげることくらいかもしれませんが、
それは生涯を通してやっていきたいものです。